一般社団法人九州経済連合会

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会長コメント

新年のごあいさつ
2014年1月1日

新年のごあいさつ
一般社団法人 九州経済連合会 会長 麻生 泰

 皆様あけましておめでとうございます。
 昨年6月に、九経連会長という大役を松尾新吾名誉会長ほか役員の方々から推挙され、恐縮しながらもこの巡り合わせを貴重な機会と受け止め、お引き受け致しました。大きな責任とともにやりがいを感じております。各県を回り、地域の会員の皆様のお気持ちをお伺いし、私の思いを聞いて頂き、それらを踏まえ、これからの九経連の果たすべき役割と責務について考えました。

 多くの会合でお話ししているように、“煮詰まる日本 伸びゆくアジア“という大きな流れが続いている中で、私は「危機感不足の日本のリーダー」「プレゼンス(存在感)が下がっている日本」という思いを強く持っています。アベノミクスは大きな変化を私たちに与えてくれました。第一の矢、第二の矢は功を奏していますが、第三の矢の成長戦略こそ私たち経済人の参加と実行が問われています。
 幸いなことに我が国はアジアに近く、しかもアジアの成長は長期に続くと思います。アジアへ進出し新しい成長市場に参加、挑戦していこうという企業がありましたら、すでに多くの会員が活用している九経連の国際ビジネス推進室(IBC)や国際部の情報と人脈を是非活用して下さい。
 伸びゆくアジアに出るのも一つですが、「アジアの成長を九州に引き込む」ことも非常に大きなビジネスに繋がると思います。資金を持ち、投資先を探している企業がアジアには多く存在しています。安心して投資する先として「九州」を選んで貰うのも一つの地域活性化のやり方だと思います。
 高齢化し、人口や労働力が減っていく日本と違い、アセアン諸国の一人当たりの所得は急速に上がり、しかも若者人口が多く、その方たちが旅行や投資を始めるようになります。日本に対しては「安心」「親切で治安の良さ」もあり、何といっても食事の美味しさや九州では温泉他、魅力的なスポットが沢山有ります。昨年5月の「九州地域戦略会議」で「第二期九州観光戦略」が承認され、2014年度からの10年間を「観光産業を九州の基幹産業にする10年」と位置付けました。非常に分かりやすく的確なビジョンだと思います。基幹産業と言うと鉄鋼業や自動車産業というイメージを描きますが、観光も基幹産業という言葉が使えるとても裾野が広い産業です。国内外からもっと九州に来て貰う。新幹線や航空路線、そして今回の「ななつ星」も旅行の魅力を上げてくれました。旅館業、ホテル、飲食、土産物、温泉地、多くの訪問者への対応ビジネスが潤い、すべての県が喜びます。海外においては、九州はまだ知られていませんので、トップセールスや広報の強化、口コミなどで知名度を上げ、リピーターを獲得することが重要です。また、もう少し関係者の語学対応力が上がることも必要でしょう。
 農業も一つの転換期に来ています。アジア諸国の人々にとって、日本の食べ物は安全で健康にも良いというイメージがあり、少々高くても購入したい人が大勢います。そうしたニーズに応える安定供給などの環境整備に取り組むことが必要です。
 観光業や農林水産業等、日本を元気づけるためには、人の若返りも必要だと思います。次の世代が地元に戻り、家業の商売を継ぐ気持ちに変わるような魅力づくりが重要です。ビジネスの世界においては、新しい発想と決断と行動が何にもまして必要不可欠なことだと思います。

 本年は今までと違って、経済の先行きに明るさが見える中での新年となりました。本年も引き続き九経連の7つの中長期的課題に取り組んで参ります。特に、我が国経済再生の正念場の年として、アベノミクスの「第三の矢」の実行、実現を図るべく観光、農業、医療・介護産業、エネルギー等の振興発展に努力し、経済の安定成長にいささかなりとも寄与していきたいと強く思っております。

 また、1月からはNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が放映されますし、2015年3月末までには、九州の永年の悲願でありました「東九州自動車道」の北九州~宮崎間が開通する見通しとなりました。2020年には東京オリンピック・パラリンピックも開催されます。新米会長ではありますが、私も「九州から日本を動かす」との気概と覚悟を持って鋭意取り組んで参りますので、皆様のご指導とご協力をお願い申し上げます。

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