九経連についてABOUT US

九経連とは

会長挨拶

九経連は1961(昭和36)年、石炭から石油へのエネルギー転換や急速な経済成長によって、多くの地域課題が山積する中で、個別企業の枠を超えて、九州を発展させなければならないという強い危機感から、経団連、関西、中部に次いで全国で4番目の総合経済団体として設立されました。

それ以来、地域経済の発展に向けて、九州自動車道や九州新幹線などの交通基盤整備、自動車や半導体関連産業の集積強化、九州一体となって観光を振興する「九州観光機構」の設立などに取り組んできました。

現在、未曾有のコロナ禍を経て、DXの急速な進展やGXへの対応など取り巻く環境は大きく変化し、規制や枠組みの見直しを迫られる一方、インバウンドの急増や半導体を中心とする投資拡大などにより、九州経済は新たな局面を迎えています。

私は、倉富会長の後を受けて、2025年6月に、第10代九経連会長を拝命いたしました。歴代会長の意思を引き継いで、「九州を明るく、元気にしたい」という地域への強い想いのもと「九州から日本を動かす」という使命を実現するために、目の前の課題解決に向けて精一杯尽力してまいりたいと考えています。

九経連では、創立60周年を機に策定した「九州将来ビジョン2030」を活動指針に、「幸せコミュニティ」の実現を目指してさまざまな事業に取り組んでいます。

今年度は、第2期中期事業計画(2024~2026)の中間年にあたります。これまで将来への基盤づくりのために、諸先輩に蒔いていただいた種が着実に芽吹きつつあります。

中でも、「新生シリコンアイランド九州」の実現は、九州の新たな成長エンジンとなり、九州経済の発展を促進するにとどまらず、日本全体の経済成長および経済安全保障にとっても極めて重要な課題だと考えています。

また、気候変動や不安定な世界情勢に加え、少子高齢化による人口減少や担い手不足の問題もあり、食料安全保障の強化も重要な課題となっています。

当地域の強みでもある農林水産業のさらなる活性化に向けて取り組む一方、頻発する大規模災害への備えや対応についても、GXやDXの推進等を通じて積極的に取り組んでいく必要があります。

さらに、九州の持つ、温暖な気候、豊富な観光資源、クリーンで安価なエネルギーといった優位性を活かしながら、投資促進や交流人口の拡大を図るとともに、DXによる生産性向上を所得向上につなげ、景気の好循環を実現していかなければなりません。

こうした魅力ある地域の実現のために、第3回目となる国際サイクルロードレース「マイナビ ツール・ド・九州2025」や、「九州MaaS」の充実強化についてもしっかりと進めてまいります。

九州の“まとまりの良さ”をフルに活かして、産官学一体となって地域の力を結集し、一つでも多くの好事例を九州から全国に示してまいりたいと思います。

皆様には今後とも変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

一般社団法人 九州経済連合会 会長

池辺 和弘

九経連の活動

活動概要

本会は、1961(昭和36)年の創立以来、「九州はひとつ」の理念のもとに、地域経済の活性化を目指し、地域一体となった活動を展開してまいりました。

2021年の創立60周年を機に策定した「九州将来ビジョン2030」では、“経済の成長と生産性向上”と併せて、心の豊かさを成長につなぐ“幸せコミュニティ”を未来のありたい姿として打ち出しています。地域経済を活性化させるとともに、暮らしやすさを高め<共生>、さまざまな人から選ばれる地域を目指します<共感>。これにより、多様な人材がイノベーションを起こすことで新たな価値が生まれ<共創>、地域の魅力が高まり、さらに人が集まって経済成長を加速させるような地方創生の新たな好循環モデルの確立を目指します。『共生・共感・共創アイランド九州』の実現に向けて、九州の強みを活かし、未来を拓く取り組みに挑戦しています。

本会活動を推進する中核体は委員会です。「行動し実践する九経連」として、各種プロジェクトを企画立案し具体化するとともに、関連団体との連携を強化し、海外との経済交流事業や、各種の提言・要望活動等を実施しています。

コロナ禍を経て、旺盛なインバウンド需要や、半導体関連産業の活発な投資など、九州を取り巻く環境は大きく変化しています。2024年度は、ビジョン実現に向けた第2期中期事業計画(2024~2026年度)の初年度にあたり、こうした社会経済情勢を的確に捉えながら、九州全体で取り組むべき重点施策をアクションプランに落とし込み、産学官民による連携のもと、「九州から日本を動かす」気概を持って着実に活動を展開いたします。

また、九州地方知事会と地元経済4団体で構成する「九州地域戦略会議」は、九州地域の自立的発展を担うプラットフォームとしてその役割を果たしており、九州の総意をもって政府をはじめ関係機関に対する政策提言や実践活動を推進しています。

明るく豊かで住みやすい九州を目指すとともに、「新生シリコンアイランド九州」ならびに「フードアイランド九州」の実現など、九州のポテンシャルを最大限に活かしながら、わが国の食料、経済安全保障の一翼を担ってまいります。

目的および主要な活動

本会は、産業経済に関する諸問題を調査研究し、九州地方における経済界の意見を取りまとめて、その実現を図り、同地域経済の総合的な振興を通じてわが国経済の発展に寄与することを目的に次の各種事業に取り組んでいます。(定款第3条、4条 1~5号)

  • 委員会及び懇談会等を設置し、当地域に関連する経済問題に関して地域経済界の意見を取りまとめてこれを表明し、その実現を図ること
  • 内外の経済問題を中心として調査研究し、その成果を普及すること
  • 内外の産業経済などに関する資料、情報を収集、配布し、あわせて機関誌の発行、講演会等の開催を行うこと
  • 会員相互間の協調提携を図ること
  • 前各号に掲げるもののほか、本会の目的を達成するために必要な事業を行うこと
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