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会長コメント

記者会見(9/20)における会長コメント要旨

【ウィズコロナ社会に向けて】

 政府は、9月8日に「Withコロナに向けた政策の考え方」を示し、併せて「新型コロナウィルス感染症対策の基本的対処方針」が見直された。

 オミクロン株対応ワクチンの接種促進や、陽性者の自宅療養期間の短縮など、感染拡大防止と社会経済活動との両立をより一層進める内容で、率直に評価できるものである。

 また、水際対策についても、入国者数の上限撤廃や個人旅行の解禁、ビザの免除など大幅な緩和が検討されていると聞いているが、観光産業の確実な回復のためにも、一刻も早く実現していただきたい。

 九経連は、昨年の9月には「会合等における対応方針」、今年の6月には「マスク着用緩和に関するメッセージ」を発信し、社会経済活動の活性化を訴えてきたが、今後も引き続き、Withコロナ社会に適応した新しい生活様式を受け入れ、社会経済活動の更なる活性化に向けた取り組みを行っていく。



【西九州新幹線開業について】

 9月23日に西九州新幹線が開業する。一部分での開業となるが、大いに期待している。

 西九州新幹線は、西九州だけでなく、九州全域の交流が促進される重要な鉄道であり、観光面だけでなく、地方分散の流れを加速させる意味からも、大変重要なインフラだと認識している。

 九経連としても、二次交通の整備や九州を周遊する観光ルートの開発など、その効果を最大限に発揮する施策を支援していきたいと考えている。

 加えて、九州・長崎IRが今年中には認定されるのではないかと思っているが、このような西九州の発展が九州全体に広がるような流れをつくっていきたい。

(未着工区間についての質問に対して)

 未着工区間(新鳥栖~武雄温泉)の整備方式をめぐる課題については、地域としっかり話し合う場をつくり、新幹線のあり方と在来線を含めた地域の足をどういう体系で確保していくのかということを同時に議論して、まとめていく必要があると思っている。九経連としてもその議論の場づくりに努めていきたい。まずは地域の方々が納得し、なおかつ全国から見ても納得感があることが、最終的に目指すところだと思っている。



【九州・沖縄・山口ESG投融資方針の策定】

 本日行われた理事・審議員合同会議において、「2022年度上期実績と課題」について議論した。その中から、「九州・沖縄・山口ESG投融資方針の策定」について報告する。

 この投融資方針は、SDGsやパリ協定などの国際目標や、我が国のESG関連政策との整合性に留意しつつ、九州・沖縄・山口の産業特性や地域特性を重視した「九州らしい投融資方針をつくる」というコンセンサスのもと、12の地域金融機関が糾合し取りまとめたものである。

 環境貢献度や社会貢献度の高い成長分野に、地域金融機関の投融資や民間設備投資、公共投資を誘導することにより、経済価値、環境価値、社会価値を高め、経済成長と同時に、2050年カーボンニュートラル社会の実現や、生物多様性保全、地域社会の維持向上など、サステナブルな地域づくりを推進することを目的としている。

 企業単位ではなく、九州のような地域単位でのESG投融資方針策定は全国初となる。12の金融機関が納得し取りまとめたこと自体が画期的なことであり、九経連の基本方針である「九州から日本を動かす」の代表的な事例になるものだと思っている。

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