先進工場見学会 説明風景
【日 時】2026年10月23日(金)14:00~16:05
【会 場】三菱重工業株式会社 長崎造船所 長崎工場
【出席者】19名
【見学会】
1.会社概要説明
2.長崎工場見学
第1回先進工場見学会を、三菱重工業様の格別のご厚意により開催した。当初7月29日に開催を予定していたが、
令和8年熊本地震の影響で中止した見学会を、今回改めて開催いただいた三菱重工業様には感謝の意を表したい。
さて、本見学会の目的は、ディジタル化・自動化をベースとした製品およびものづくりの理解の深化や新たな気づき
を得るため、それに役立つ先進事例を学習することである。その点を踏まえて長崎工場を見学した。
今回見学した長崎工場は1857年の徳川幕府 長崎鎔鉄所建設開始からの歴史を持つ工場である。かつて戦艦
「武蔵」を建造した工場であるが、現在では火力・地熱プラント、艦艇、航空機用エンジンなどを手掛けている。さらに、
長崎工場には「明治日本の産業革命遺産」の4つの構成資産が現存している。長崎工場では造船工場とタービン工場、
世界遺産(第三船渠,ジャイアントカンチレバークレーン,旧木型場,占勝閣)を見学させていただいた。
造船工場では、水切り場の見学に始まり、造船の工程に沿っての見学となった。大型船の建造はブロックごとに組み
立てを行い、電線・パイプ類を敷設する総組みを経て、ドックで船として組み立てられる。切断・加工、組み立て場で加
工の様子を見学できたが、この段階で人より大きな部品を製造しており、曲げなど職人技が必要なのが感じられた。ター
ビン工場では発電用タービンの製造現場やその試験場を見学した。ロータに取り付けたブレードは荷重の偏りがあると
重大なトラブルに直結するため、その調整には細心の注意を払って作業を行っているとのことであった。
今回の見学では建造船のブロック製作が終了した後で、総組み以降は作業現場を見るにとどまったが、クレーンの
サイズ感や工程の動線の距離感など、造船の規模の大きさを感じるとともに、造船技術の承継が重要であると感じた。
また、歴史ある工場のため建屋は建設から時間がたっているが、どの現場も整理整頓が行き届いており、作業や安全
に対する意識の高さが感じられた。併せて、どの工作機械も設置から時間がたっていることが見て取られたが、これら
の機械も整備が行き届いているのが感じられた。当初の目的を十二分に満足できた見学会であった。