<日 程> 2023年3月6日(月)~ 9日(木)
<主 催> 九州経済国際化推進機構、九州経済産業局、(一社)九州経済連合会、九州ベトナム友好協会
<後 援> 在福岡ベトナム社会主義共和国総領事館、JETRO福岡、(公社)福岡貿易会
<訪問団> 団長代行:九州経済国際化推進機構 幹事長 平井 彰(九州経済連合会専務理事)
副団長:九州ベトナム友好協会 会長 星野 裕志(九州大学大学院経済学研究院・教授)
顧 問:九州経済産業局 局長 苗村 公嗣
構成員:九州経済連合会 名誉会長 麻生 泰
九州経済連合会 事務局長、国際部長
九州経済産業局 国際事業課長
その他:企業、商社、弁理士会、熊本県 等
計 36名(途中、一部現地参加者も含む。)
1.JETROハノイによるブリーフィング
3月6日(月)17:00-18:00 @ ハノイデウーホテル
JETROハノイ・中島所長より、ベトナムの経済状況等についてのブリーフィング。
ミッションの開始にあたり、ベトナム経済の概要についての基礎知識や最新情報のレクチャーを頂いた。
団員27名が参加。
2.工業団地、入居日系企業工場訪問、視察 3月7日(火)09:00-13:10
(1)第二タンロン工業団地
多くの日系企業が立地する第二タンロン工業団地の管理事務所よりブリーフィング、
団地内の施設見学を実施。団員15名が参加。
(2)TOTOベトナム
2004年から進出している九州ゆかりの企業であるTOTOベトナム社より、ブリーフィングを頂くとともに、
同社の工場内を視察。団員15名が参加。
3.K.P.C.グランドオープニングセレモニー 3月7日(火)15:00-16:30 @K.P.C.
九州プロモーションセンター(以下「K.P.C.」という。)は、カミチク社等が運営するベトナムと九州を
繋ぐビジネスプラットフォームとして2020年11月のプレオープンを経て、今回グランドオープン。
外務省大臣補佐官など、ベトナムの政府関係者も出席し、本施設の機能への期待が伺われた。
【主な出席者】
・グエン・ミン・ブー外務省大臣補佐官
・渡邊在ベトナム日本国大使館次席公使
・府高熊本県観光戦略部政策審議監
・ヴー・チー・マイ在福岡ベトナム総領事 等
4.食の商談会 @K.P.C.、うしのくら 3月7日(火)09:00-16:00
食品を取り扱うベトナムのバイヤーを招き、ミッション参加のセラーメンバーとの個別商談会を実施。
併せて、うしのくら展示スペースで、試食・試飲も行いながらの商談会を開催。
ベトナム側バイヤー4社の他、うしのくら商談会へ30名程度の来場者、及び九州側セラー10社が参加。
5.ベトナム政府機関への表敬訪問 3月8日(水)10:00-17:30
今回のミッション期間中、下記4機関に表敬訪問を行った。
(1)ベトナム国計画投資省 ※2009年に九州経済国際化推進機構と経済交流促進に関わるMOUに署名
時間:10:00~10:40
対応者:ドー・ニャット・ホァン外国投資庁長官
面談時の主な発言要旨:
・ベトナムと九州は継続的に経済交流を行ってきたが、更なる発展の余地がある。
・経済交流の促進に向けたK.P.C.の有効活用、食品の他にも観光や農業、ヘルスケア等の様々な分野へ
交流を拡大していきたい。
(2)ベトナム国外務省
時間:14:30~15:00
対応者:ファム・クァン・ヒュー副大臣
面談時の主な発言要旨:
・経済交流分野(特に農業や環境)を更に拡大し、在福岡ベトナム総領事館を通じた連携も促進していきたい。
・ディエンビエン省とタインホア省のメンバーも同席しており、両省の概要説明の他、
地域間の連携可能性について意見交換を行った。
(3)ハノイ市人民委員会
時間:16:20~16:40
対応者:チャン・シー・タイン ハノイ市人民委員長
面談時の主な発言要旨:
・ハノイ市ではインフラ整備に現在力を入れており、関連企業による投資呼び込みを積極的に行っている。
・医療分野(薬の原料供給)にも関心があり投資や連携を歓迎する。
(4)ベトナム国首相府
時間:17:05~17:30
対応者:チャン・リュー・クアン副首相
面談時の主な発言要旨:
・日越外交樹立50周年関連のイベントにより、両国が更に発展していくことを期待。
・K.P.C.のグランドオープンを契機に、農産物の輸出だけではなく、農作物の加工や医療、介護等、
様々な分野での連携を拡大させていきたい。
6.現地市場(ショッピングモール・スーパー等)の視察とイオンベトナム社からのブリーフィング
3月8日(水)9:00-15:30
(1)現地市場(リンラン市場)の視察
・長い歴史の中で形成された地場のマーケット(伝統市場)。野菜・果物・肉・魚等 何でも売っている。
・庶民の買い物の場所。二輪車のまま乗り入れて、買い物が可能。
(2)現地市場(ショッピングモール、スーパー等)の視察
・スーパーやモール等の近代市場を視察。日系、地場系とも寿司の陳列あり。かなり日本食は浸透している模様。
店舗内にイート・イン・コーナーの設置も見られた。
(3)イオンベトナム社よりのブリーフィング
・イオングループの海外展開やベトナムにおける伝統市場や近代市場の内訳比率、それぞれの特色、傾向等の講話を頂いた。
7.今回のミッション派遣の主な目的とその成果、今後の取組方針等
① 「九州プロモーションセンター(K.P.C.)」のグランドオープンに併せた九州の食の商談会実施による輸出拡大
⇒商談会では、商品のPRにより、現地で生の反応をつかむことができた。
また、参加者はベトナム側バイヤーとつながりを持つことができ、関係構築を図ることができた。
今後、バイヤー、セラー双方のアンケート結果を踏まえ、継続した取り組みを検討していく。
② 成長著しいベトナムの市場としての可能性や、投資環境の調査
⇒ベトナムの工業団地や進出済日系企業工場、食品等の小売現場の視察やブリーフィングを通じて、
成長が著しいベトナムのリアルな実態、今後の可能性を肌で感じることができた。
③九州のプレゼンス向上(表敬訪問やK.P.C.のグランドオープニングセレモニーを通じて)
⇒副首相(筆頭)や、外務副大臣、ハノイ市人民委員会・委員長、計画投資省・長官(政府機関)への
表敬訪問を通じ、日越間の更なるネットワークの構築を図った。
1.日本ではK.P.C.オープニングセレモニー、商談会がNHK地方版並びに西日本新聞等新聞各社に
取り上げられるなどマスコミの注目度は高かった。
政府機関への表敬訪問では、各機関共K.P.C.を評価し、今後の支援を表明して頂いた。
2.ベトナム政府から九州企業の農業・環境・ヘルスケア分野等への更なる進出拡大の期待が示された。
今後、具体的なアクションプランを検討し、取り組んでいく。
以 上