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第18回環黄海経済・技術交流会議

と き:11月19日(火)~11月22日(金) ところ:中国・山東省済寧市 参加者:九州側51名、韓国側61名、中国側263名  総計375名 1.環黄海経済・技術交流会議(11/21)の概要 環黄海会議は、九州、中国、韓国の3国政府(九州経済産業局、中国商務部、韓国産業通商資源部)と経済団体のパートナーシップのもと、環黄海圏の経済交流の深化を目的に、2001年3月より各国持ち回りで毎年開催している。今回、第18回会合の開催にあたり、九州側からは麻生会長を団長とする51名の訪問団を中国山東省済寧市へ派遣した。 <会議構成>  今回は、協力事業の提案を行う「本会議」に加え、分野別交流事業「ビジネスフォーラム」「産業団地・特区協力フォーラム」を併催。

 

2.環黄海ビジネスフォーラム(11/21) 今後とも発展が期待されるハイエンド機器、バイオメディカル(医療・健康)産業、環境保護エネルギー新材料の分野について、情報共有を図るとともに、ビジネス交流を推進するための戦略、産学官協力及び人材交流方案等について議論した。 各分野での九州側の提案内容は次の通り。 ハイエンド機器分野では(株)アポロジャパン岸上郁子社長より「画像認識AIを使った白線認識で走行する電気バス」を紹介。スーパー・ディープラーニングを使った高度な画像認識により無人走行を行う技術について提案した。 バイオメディカル(医療・健康)産業では安井(株)荒殿剛開発部部長より「医療機器分野の取組」を報告。LED照明を埋め込んだ外科用手術器具等について提案した。 環境保護エネルギー新材料分野では平戸機械(上海)有限公司東昌鴻武氏より、「環境保護のために生まれた平戸の破砕機」を紹介。環境に優しい破砕関連器具について提案した。 3.環黄海経済・技術交流会議本会議(11/21) 本会議では、メインテーマである「地域間交流の推進」「イノベーションを通じた新産業・新市場の創出」による「環黄海地域の経済交流モデルの構築」に関して、三国間での協力事例紹介や交流深化への各地域の取組紹介、今後の環黄海地域での協力促進に向けた活発な議論が行われた。 三国協力事業の提案では、九州側から、①(株)ルービックJPの日野淳一代表取締役より、「大連(中国)の職人とともに進める『人にやさしいマットレス』作り」をテーマに、中国大連のグループ会社における人材育成(匠の職人作り)とマットレス作りについて、②九州旅客鉄道(株)上海代表処の柏裕介首席代表より、JR九州や九州各県・政令指定都市の上海事務所による組織の壁を越えた「チーム九州の活動」について、それぞれ提案を行った。 また、環黄海経済・技術交流大賞の表彰が行われ、九州から、企業等法人・個人部門で (株)オークマ、地方公共団体・団体部門でチーム九州が受賞した。 最後に、「当会議は産官学から多くの企業・団体が参加した有意義な会議であり、三国の協力を深め東アジアの経済の発展に寄与している」ことを確認し、閉会となった。 なお、来年の第19回会議は、熊本県熊本市で開催されることとなった

 

4. 済寧ハイテク区産業視察(11/20) 会議前日に行われた産業視察では、最初に済寧ハイテク区企画展示室において開発区概要の説明を受けた。その後、レナウンを傘下にもつアパレル大手の如意科技集団有限公司、日本明治グループの一員である明治医薬(山東)有限公司、日本コマツグループの一員である小松山東工程機械有限公司を見学。その後、済寧ハイテク区中国企業との交流会が行われた。 5. 上海視察(11/19) 済寧市への経由地である上海市において、上海輸入博関連施設の視察を行った。上海市商務委員会の挨拶、展示場運営会社である緑地全球商品貿易港から展示場の概要説明を受けた後、常設展示場を見学した。その後、JETRO上海から最新の中国経済情勢、チーム九州から活動状況のブリーフィングを受け、交流会を開催した。 今回の環黄海会議では、平戸機械(上海)有限公司のビジネスフォーラム発表直後に、参加していた中国企業を通して山東省の企業から相談があり商談が成立した。また、(株)アポロジャパン、(株)ルービックJ Pの発表 についても参加した日本や中国企業が関心を示し、両社に対し申し出を行うなど、会議の場で具体的な成果に繋げることができた。 中韓から注目されたその他の有望な企業についても今後サポートしていく。

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