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第8回九州領事会

と き 4月17日(火) ところ 福岡県太宰府市・九州国立博物館 参加者 32名 主催:(一社)九州経済連合会 参加者:在福岡総領事館(オーストラリア、中国、韓国、アメリカ、ベトナム) 総領事、首席領事他     九経連 麻生会長、長尾専務、平井常務 他     九州国立博物館 島谷弘幸館長     福岡教育大学 坂井孝次准教授 他     (一社)イマジン・ワンワールド 高倉慶応代表理事 他 九経連は、域内に総領事館を置く5カ国(オーストラリア、中国、韓国、アメリカ、ベトナム)のうち在福岡公館総領事館との交流の場として、2011年から九州領事会を毎年開催。  第8回目となる今回は、「面白いぞ!九州~見て・触れて・納得~」をテーマに、各総領事館の方に九州の面白さを実際に体験していただくことで、九州へのインバウンドを促進するとともに、各総領事館と九経連との交流を深めた。 〔プログラム〕  (1)国際的スポーツイベント・観光に関する意見交換  (2)博物館平常展の鑑賞  (3)書道体験(席上揮毫、解説、書道体験、歓談) 1.開会挨拶    開会にあたり、麻生泰会長が挨拶の中で「九州では観光が基幹産業になっている中、総領事館の方々に日本の文化をもっと知っていただきたい。また、2019年からの大規模な国際スポーツイベントに伴い、多くの外国の方が九州に来られることが予想されるが、そのような方々が福岡、熊本、大分だけでなく、九州全域を訪れてほしい」という九経連としての思いを述べるとともに、当領事会において九経連が支援している「KIMONOプロジェクト」事務局による5カ国の着物展示や書道体験等が予定されていることを紹介した。 2.九経連から国際的スポーツイベント等・観光に関する説明、意見交換  (1)「大規模国際スポーツイベントを活用した取り組み」に関する説明(九経連事務局)     ラグビーワールドカップ2019(福岡県、熊本県、大分県)、2019女子ハンドボール世界大会(熊本県)、2021世界水泳選手権(福岡市)等の国際スポーツイベントによる地元への経済波及効果が期待されている。そのため、この機会を活用して、九州経済の活性化、全世界から集まる訪日外国人に九州の魅力を知ってもらいリピート客を増やすこと、キャンプ誘致やホストタウン活動を通じた町おこしを図ることを目的とした、官民合同プロジェクトを検討中。具体的には、①九州の広域周遊ルートの拡充②海外での九州PR活動の強化③九州の伝統文化の発信を検討しており、その一環として、「KIMONOプロジェクト」等を支援していることを紹介した。 (2)「観光」に関する説明(九経連事務局)     2017年成長可能性都市ランキング(野村総合研究所発表)の上位10都市の中に、九州の4市(福岡、鹿児島、久留米、佐世保)が入っている。九州の観光の強みは、①歴史・自然・気候が作り出した多様性②「Value for money」(コストパフォーマンス)③ホスピタリティであることを説明し、九州の歴史的象徴(7か所)、絶景地(6か所)、絶品(黒毛和牛)の紹介や九経連が福岡市内の街頭にて実施したインバウンドツーリスト(韓国、オーストラリア、タイ、スイス)へのインタビューの模様を紹介した。 (3)意見交換 意見交換では、総領事館の参加者から「ラグビーワールドカップは海外から富裕層も来るチャンスなので、積極的に観光商品の売り込みをすべきではないか」といった意見も出された。 3.博物館平常展の鑑賞    博物館4階の文化交流展示室において、縄文土器、金印、沖ノ島、太宰府、シルクロード、遣唐使、博多と明との貿易、安土桃山時代のヨーロッパとの交流、水墨画、陶磁器等に関する展示物を鑑賞した。 4.書道体験  (1)席上揮毫、解説     まず、博物館の島谷弘幸館長から、藤原佐理や西行法師等の書を映像で見ながら「書は形だけでなく、書風やバランス、『かすれ』等の要素がある」等の説明があった。その後、福岡教育大学の坂井孝次准教授が「かな」の席上揮毫をしている時に、島谷館長がその解説をするという「書」のデモンストレーションを行った。その中で「かすれ」の変化や押印の位置によって作品の評価が大きく変化する等の紹介もあった。  (2)書道体験     坂井准教授や福岡教育大学大学院生の指導のもと、総領事館と九経連の参加者が真剣な面持ちで書道体験を行い、最後は色紙に書いたものを額に入れて作品を完成させた。  (3)歓談     参加者は当会場の隣室の和室にて、久留米市の(一社)イマジン・ワンワールドによる5カ国のイメージを表現した着物の展示を鑑賞した後、歓談を実施した。歓談の中では、総領事館の参加者から「外国人が野球等のスポーツのチケットを入手しやすい仕組み作りをお願いしたい」との要望が出された。 5.閉会挨拶   記念撮影後の閉会挨拶において、麻生会長から「九州国立博物館という資産の一層の活用と、九州の力をもっと発信して次世代が九州で生まれた事を誇りに思えるような地域にして行きたい」という思いを述べるとともに、今後も同博物館への総領事館のバックアップをお願いして閉会した。 6.おわりに   当日はテレビ局2社、新聞社1社の取材があり、当日及び翌日に放映・記事化された。   また、各総領事館向けのアンケートによれば、スポーツイベント等・観光に関する説明や書道体験、着物展示に対する評価が高く、また九州国立博物館の良さも実感されたようである。今後も高評価が得られるような企画を実施し、一層総領事館との連携を深めていきたい。

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