とき 3月19日(月)~3月22日(木) ところ 香港コンベンション&エキシビジョンセンター 参加者 30名 アジア最大の映像・コンテンツの見本市「香港フィルマート2018」が香港貿易発展局(九経連MOU締結先)の主催にて開催された。九州の放送局・フィルムコミッション・コンテンツ保有会社等からなる14団体30名が「九州パビリオン」として初の共同出展。来場した世界各国からの放送・映画関係者に対して積極的な商談を行った。 1. 香港フィルマート(Hong Kong International Film & TV Market)とは 世界第2位、アジア最大級の映像・エンターテイメント作品の見本市。カンヌ国際映画祭、アメリカン・フィルム・マーケットと並ぶ世界3大映画・映像マーケットの一つである。香港貿易発展局(HKTDC)の主催によるもので期間中37カ国850社が出展、52カ国8,700名超が来場した。
2.九州パビリオン結成の経緯 在九州の事業者は昨年度まで他地域が主導する地域連携ブース「REGIONS OF JAPAN」にて出展していた。 しかし、今年度から当該ブースの設定がなくなったため、香港貿易発展局(九経連MOU締結先)及びFCNet九州・山口(九州・山口の映画ロケ誘致などを行う自治体等約20からなる団体)より九経連に対しオール九州での共同出展についての取りまとめ要請があった。当会はオール九州での一体性についてご賛同いただいた(特非)映像コンテンツ産業研究会とともに、九州パビリオンでの共同出展を企画した。 3.九州パビリオンメンバー一覧 ○事務局 (一社)九州経済連合会、(特非)映像コンテンツ産業研究会 ○福岡 北九州フィルム・コミッション、福岡フィルムコミッション、 RKB毎日放送㈱、九州朝日放送㈱、TVQ九州放送㈱、㈱福岡放送、九州映画㈱ ○山口 下関フィルム・コミッション ○熊本 熊本県、㈱テレビ熊本、㈱熊本県民テレビ、熊本朝日放送㈱
4.イベント内容 ①決起集会 日本ではライバル関係にある出展事業者同士が系列・企業を越えたオール九州の出展成功を期して、情報交換を行った。 ②九州PRイベント 香港貿易発展局の計らいにより、会場内イベントホールにて、九州のPRプレゼンイベントを開催した。100名超の参加者を得ることに成功。九経連・安藤博昭国際部長の冒頭挨拶を皮切りに、各FC・企業・放送局より九州へのロケ誘致・サポート体制・保有コンテンツの紹介を行った。熊本県の営業部長であるくまモンも登場し、会場を賑わせた。九州の魅力発信とともにイベント参加者とのネットワーク構築に繋がる場となった。 ③昼食会 九経連と香港貿易発展局とのネットワークにより香港国際映画委員会のフレッド・ワン事務局長主催昼食会に招待された。九経連国際部長他1名にて参加の上、香港他海外映画・テレビ関係者・投資家等総勢約150名が参加する場において、関係者とのネットワーク構築を図った。 ④各国パビリオン訪問 香港貿易発展局の紹介により、地元香港の他、中国・タイ・フィリピン・カナダ等各国ブースを訪問。九州パビリオンへの誘致とネットワーク構築を図った。 5.総括 今回、九州パビリオンとして初の出展となったが、出展企業からの評判は非常に良いものだった。香港貿易発展局とのMOUを活用した九経連独自の各種イベントにより、これまでにはなかった出展取りまとめ団体からの企業紹介等各種ネットワーク構築に繋がったとの声が出展団体より聞かれた。来年度以降も継続的に取り組んでほしいとの要望も多数聞かれた。 九州パビリオンでの出展とはならなかった他の九州各地の団体についても、来年度以降九州パビリオンへの合流を前向きに考えたいとの話があった。今後九州各地への広がりが見込まれることから、更なるオール九州への取り組みへと進化し得ると考える。 今回の共同出展にて、九州にて映像・コンテンツ分野の海外への販路拡大を目指す同じ志を持つ集まりを組成することができた。今後、本フィルマート以外の面でも九州から世界へ発信できるインフラ整備を進めていきたい。 ****************************************************************** 【商談実績】 商談件数302件、成約4件、成約見込13件、継続88件 ~商談事例~ ・ 香港の配信会社に機内上映用として日本で放映したくまモンの番組を販売 ・ 香港のテレビ局に地上波放送用として日本で放映した旅バラエティー番組を販売 ・ アメリカのコンテンツ代理店にアニメ番組を販売 ・ 中国の制作会社に対しスポーツ用品のCM撮影をするロケを九州に誘致