[日 時]平成29年11月29日(木)14:00~17:00
[場 所]電気ビル共創館6階カンファレンスA
[出席者]90名
近年、IoTの導入や第4次産業革命の動きが進展し、企業の生産性や生活の利便性などが急速に向上している。一方で、ビジネスの継続性を脅かすサイバー攻撃については、より一層、巧妙かつ高度化し、その脅威は著しく大きくなっている。これに伴い、セキュリティ対策の重要性も大きくなっているが、対策には一定程度の投資が必要なため、経営者層のリーダーシップが求められている状況である。
こうした中、情報通信委員会では、平成29年7月に、経営者層へのサイバーセキュリティの理解・浸透を目的とした「サイバーセキュリティ推進WG」を設置し、アクションプランの策定・実施を進めている。
今回、このアクションプランの一環として、経営者層向けのサイバーセキュリティセミナーを開催した。
冒頭、本会社会基盤部長の廣瀬が挨拶し、サイバーセキュリティ推進WG設置の背景について説明するとともに、「中小企業でのセキュリティ対策が進んでいない。セキュリティ対策を進めていくためには、経営者の方々が『セキュリティ対策は経費ではなく、大事な投資である』ということを認識することが重要。本日のセミナーが、企業のセキュリティ対策の一助となることを願う。」と語った。
続いて、基調講演では、「サイバーセキュリティの最新動向と脅威について」と題して、長崎県立大学 教授の加藤雅彦氏に講演いただき、一般講演では、「新5分でできる情報セキュリティ自社診断の解説」と題して、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の平原隆氏にご講演いただいた。
これら講演の詳細については、本会月報の2018年2月号に掲載を予定しているので、そちらをご覧いただきたい。
最後に、「アンケートで判ったサイバーセキュリティの課題と対策について」と題して、モデレータに加藤雅彦氏、パネラーにWGメンバー7名を迎え、パネルディスカッションを実施した。パネルディスカッションでは、平成29年6月に実施したサイバーセキュリティに関するアンケートの結果を説明するとともに、そこから抽出された課題(※)をテーマにディスカッションが展開された。
※ディスカッションテーマ:
①セキュリティ対策の範囲(どこまで対策するか)
②リソース(人・費用)の不足(補助金のご紹介、人材育成など)
③セキュリティ対策の相談先について
いずれのセッションも、参加者の9割を超える方々から「非常に参考になった」「参考になった」との声をいただいている。事務局としては、今回のセミナーを参考にしていただくとともに、ぜひセキュリティ対策を進めていただくことを願う。
なお、セミナー終了後には交流会を開催し、パネラーで登壇いただいたWGメンバーとの名刺交換などがおこなわれ、盛会となった。
※写真 (上)基調講演をおこなう加藤雅彦氏、(中)一般公演をおこなう平原隆氏、(下)パネラーの皆さん
〔社会基盤部 尾形〕