トクヤマ 多結晶シリコン 新プラント完成
2009年05月号
半導体向け多結晶シリコンにおける世界シェアトップクラスの総合化学メーカートクヤマ(山口県周南市)は、徳山製造所東工場で多結晶シリコンの新たなプラントを建設し、3月24日完工式を行った。新プラントは半導体用2,500t/年、太陽電池用500t/年の計3,000t/年の生産能力を持ち、既存プラントと合わせると、多結晶シリコン年産能力は8,200tとなる。なお、総投資額は約450億円。
多結晶シリコンは半導体の原料や太陽電池パネルの材料などになる。結晶系シリコン太陽電池は、現在の太陽電池世界生産量の90%以上を占めており、発電効率が優れ、主に住宅用として需要が伸びている。今後も再生可能エネルギーとして普及していくことが期待されている。
新プラント起工に踏み切ったのは2007年6月。世界同時不況が顕著に現れる以前のことであり、太陽電池の急激な需要拡大で需給逼迫の状態が続いている時期だった。
現在は厳しい状況下にあるが、完工式で、幸後和壽社長は「半導体、太陽電池、太陽光発電は必ず伸びる産業。不況の中での船出となったが、反転してくると思う。良いタイミングだと思う」と話した。
山口県内 レジ袋有料化スタート
2009年06月号
4月1日、山口県内の主要スーパーで、レジ袋の有料化が開始された。
山口県ではレジ袋等容器包装廃棄物の削減対策について、学識経験者、県民(消費者団体)、事業者(小売業者)、行政(県・全市町)からなる「山口県容器包装廃棄物削減検討会議」を設置し、検討・協議を重ねてきた。今回の有料化は今年1月に締結した「レジ袋等容器包装廃棄物の削減への取組に関する協定」に基づく取り組みの一環。
協定の概要は、レジ袋辞退率80%以上を目標に4月1日からレジ袋の無料配布を中止し、消費者にマイバッグの持参等を呼び掛けることをはじめとする6項目からなる。
全県レベルとしては全国で6番目のレジ袋有料化の取り組みであり、県下全市町の参加は全国初。参加事業者数も最大規模となっている。
山口県内ではレジ袋が年間4億5,000 万枚(CO2換算2万7,000t)消費されており、今回の取り組みにより年間約1億枚(CO2換算6,000t)を削減できると見込んでいる。
秋芳洞・百周年祭記念事業 メインイベントを発表
2009年07月号
山口県美祢市は5月27日、東京の山口県事務所で、美祢市にある国の特別天然記念物「秋芳洞」の開洞百周年祭記念事業のメインイベント「光響ファンタジー・水と大地の神秘」(開催期間7月25日~8月2日)の記者発表会を開き概要を説明した。
同イベントでは、世界的な照明デザイナーである石井幹子氏がライトアップを演出する。洞内7カ所にテーマを設定して自然の造形を光と音によって壮麗に浮き立たせる。また、全89台の照明器具のうち61台にLED(発光ダイオード)を採用し、環境や省エネにも配慮している。
秋芳洞は、今から約650年前、南北朝時代に発見された、日本はもとより東洋屈指の大鍾乳洞。明治42年に観光洞となって以来、今年で百周年を迎えた。
村田弘司市長は「この取り組みを起爆剤にして、素晴らしい財産を国内外に発信していきたい」と話した。
熊谷美術館、日本最古のピアノを修復へ
2009年08月号
萩市、熊谷美術館所蔵の日本最古のピアノが、日本ピアノ調律師協会(東京)によって修復されることになり、6月1日美術館から運び出された。
熊谷美術館には萩藩の御用商人であった熊谷家代々の主人が集めた美術品や文書を収蔵・展示している。
このピアノは、1823(文政6)年8月にドイツ人の医師シーボルトが長崎にやってきた時に持参したもので、出島商館の外科部屋で故郷の歌曲を演奏したといわれている。後にシーボルトと親交のあった熊谷家4代五右衛門義比に寄贈され、「シーボルトのピアノ」として、これまで大切に保管されてきた。今でもイベント時には当時の音色が披露されている。
熊谷美術館によると、1950年代後半に修理した際、オリジナルの弦ではなく鋼鉄製の弦を使ったため、張力に耐えられずにピアノ全体にゆがみが生じていたという。
同美術館館長の熊谷幸三氏は「修復が完成したらぜひ、たくさんの人にその音色を聞いてもらいたい」と話している。11月に完成の予定。
地産地消「ぶち鍋」販売へ
2009年09月号
日本青年会議所中国地区山口ブロック協議会(栗原和美会長)が、山口版ローカルファースト(地産地消)として「ぶち鍋」を考案した。
食材に、瀬戸内海で捕れたハモのつみれ、県内産の豚肉、鳥肉、野菜など、新鮮で良質な県産農水産物をふんだんに使ったのが特長。スープは、塩をベースに鶏がらからだしを取ってさっぱりした味に仕上げた。現在、11月1日の県内一斉販売開始を目指し、販売する飲食業者を募集している。
鍋の名前は、山口弁で味が「ぶち(とても)うまい」、食材を「ぶち込む」より名付けたとのこと。県内統一の味とするため、同協議会が指定したレシピにより調理する。価格は1人前当たり1,000円前後を想定している。
「山口県を盛り上げよう」と考える飲食業者の登録を期待しており、販売店として登録された場合、「ぶち鍋公認販売店」としてポスターを各店1枚配布する。募集は9月30日までで、登録店舗数に限りはない。
《問い合わせ先》
ローカリズム推進委員会 金沢 委員長
TEL:090-3637-9371
SL「やまぐち」号復活運転30周年
2009年10月号
「貴婦人」の愛称で親しまれている蒸気機関車「C571」がけん引するSL「やまぐち」号が、8月1日に復活運転から30周年を迎えた。
SL「やまぐち」号は、1973年9月末に山口線から姿を消した蒸気機関車が、多くのSLファンや地元自治体からの強い要望により、1979年8月1日に復活運転を果たしたもので、動態保存された蒸気機関車の先がけ的存在である。JR山口線の新山口(旧小郡)~津和野間62.9kmを約2時間かけて運行しており、これまでに延べ187万人以上が乗車した。
新山口駅で開催された記念式典では、二井関成山口県知事より「山口の動く文化遺産」と紹介され、式典後には30年前と同じ車両編成に当日限定のオリジナルヘッドマークを付けたSL「やまぐち30周年」号が運行された。
例年3月末~11月末の週末や祝日を中心に運行されており、本年は11月23日(月・祝)まで運行される予定。本年の運行期間中は、SL「やまぐち」号沿線の地元市町の特産品などが当たるスタンプラリーが実施されている。
とことこトレイン 更新車両発進
2009年11月号
9月19日、岩国市の第三セクター「錦川鉄道」が運行する「とことこトレイン」の更新車両がデビューした。
「とことこトレイン」は、観光用の遊覧車(トロッコバス)で、2002年7月に運行を開始した。JR岩国駅から1時間あまりの山あいにある錦川鉄道「錦川清流線」の終着駅「錦町駅」南口から、雙津峡温泉までの6km程度の道のりを、約40分かけてゆっくりと走る。
「岩日北線記念公園」内にある、鉄道建設が中止された路盤上を走っているが、鉄道事業法に基づく鉄道ではなく、公園内を走行する遊具として運行されている。錦町駅すぐ北の広瀬トンネル内には、蛍光石とブラックライトを用いた壁画があり、「きらら夢トンネル」の愛称が付けられている。
更新車両は、2005年の愛知万博の会場内で使用された電気自動車をリニューアルしたもので、三重県の会社から電動の動力車と客車2両の組成を2編成3,400万円で購入した。なおテントウムシのデザインは、3つの案の中から人気投票で選ばれた。例年春~秋の週末や祝日に運行されており、今年は11月末まで運行される予定。
山口市菜香亭 移築・開館5周年
2009年12月号
10月2日、山口市の観光・文化交流施設「山口市菜香亭」が、開館5周年を迎えた。
「山口市菜香亭」は、明治10年頃の創業から1996年まで約120年にわたって、山口の迎賓館・社交場として広く親しまれてきた山口市内の旧料亭「祇園菜香亭」の建物を、2004年に現在の場所に移築・復元したものである。
木造2階建て、延べ床面積約1,000m2で、100畳敷の大広間がある。著名人の所蔵品を多数展示しており、中でも、山口県出身の総理大臣8名のうち6名の扁額と1名の掛軸を展示している。「菜香亭」の名は、開業者である斉藤幸兵衛と親交のあった井上馨が、亭主の名前をもじって命名した。
施設の運営は、保存・活用の市民運動の中心となった人たちにより結成された「NPO法人 歴史の町山口を甦らせる会(歴山会)」が、山口市の指定管理者として行っている。
通常の内部の観覧に加え、希望者には部屋の貸し出しも行っている。貸室利用者は指定業者による料理のケータリングサービスを利用することも可能。
海響館「ペンギン村」3月1日オープン
2010年01月号
下関市の市立水族館「海響館」で、3月1日のオープンを目指し、新施設「ペンギン村」の整備が進んでいる。
「ペンギン村」は、日本最大級のペンギン展示施設で、「亜南極ゾーン」と「温帯ゾーン」の2つの気候エリアからなる。「亜南極ゾーン」には、巨大水槽(水量700t、水深6m)と水中トンネルが設置され、ペンギンと魚が一緒に展示される予定である。「温帯ゾーン」には、保護区エリアとふれあいエリアが設置され、保護区エリアでは全面陸地でのフンボルトペンギンの繁殖を行い、ふれあいエリアではペンギンとの写真撮影、ペンギンタッチ、餌やり体験などのプログラムを予定している。
海響館は、2001年4月、かつて東洋一の規模を誇った旧水族館の後継施設として、下関駅と唐戸地区を結ぶ「あるかぽーと」に、海峡ウォーターフロント開発の中核的な観光・レクリエーション施設として開館した。
なお「水産都市」下関は、ペンギンと大変深い関わりがあり、1957年に大洋漁業㈱〔現㈱マルハニチロ水産〕の捕鯨船が下関へ寄港し、旧水族館にコウテイペンギンを寄贈した経緯もある。
「下関おきそこ」フィッシュマイレージキャンペーン2009開催中
2010年02月号
山口の農水産物需要拡大事業の一環として、昨年12月1日より今年5月31日までの間、下関市内の飲食店等8店舗が参加し、「下関おきそこ」フィッシュマイレージキャンペーン2009が開催されている。
「下関おきそこ」とは、下関漁港沖合底びき網漁業ブランド化協議会(事務局:山口県下関水産振興局)による、下関漁港の沖合底びき網漁業の愛称である。沖合底びき網漁業は、75t型の漁船2隻が1組(1カ統)で網を曳く沖合漁業で、9カ統18隻が下関漁港を基地に操業している。
フィッシュマイレージとは、地産地消推進運動の新たな切り口としてフードマイレージの考え方を導入したもので、主産地から店舗までの距離と、下関漁港から店舗までの距離の差に食材重量を乗じて数値化したものである。対象魚種は、アンコウ、連子鯛など沖合底びき網漁業で獲れるものに限り、魚種によってマイル数は異なる。100マイル貯まったら、「マイル特典」として食事券が当たる抽選に応募することができる。
なお、下関漁港は、統計を取り始めた2002年からアンコウの水揚げ日本一を保っており、ブランド化を推進している。また、連子鯛についても、新たな戦略魚種として消費拡大に取り組んでいる。
《問い合わせ先》
山口県下関水産振興局 TEL:083-266-2141
徳山動物園リニューアル基本計画発表
2010年03月号
周南市は、このほど徳山動物園のリニューアル基本計画案を発表した。
同園は、かつての徳山藩主居館跡地である徳山公園の中にあり、今年3月で開園50周年を迎える。これまでに1,400万人以上が入園し、多くの市民に親しまれてきたが、施設の大半は建設後30年以上経過しており、このたび全面的な施設の更新を図ることになった。
基本計画案では、従来型のケージ(檻)式の単一種展示から、地球の現状をエコツアーで訪れる感覚で楽しみながら学べる「観光型動物園」へとリニューアルする。具体的には、「アジアの熱帯雨林」「アフリカのサバンナ」、地元の里山をイメージした「周南の里」等、5つのゾーンを作り、動物をより生息環境に近い状態で展示する。新施設の工事については、2011年~2021年にかけて順次行う。
なお同園では、今年9月30日までの間、動物園50周年記念キャンペーンを行っており、3月22日には開園50周年記念式典を行い、記念誌も発行する予定である。