今月の月報

平成29年05月号(第670号)
下関北九州道路の国土交通省による調査費時補助が実現

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表紙写真

べっ甲「宝船」(長崎県)
 今年1月に国の伝統的工芸品に指定された「長崎べっ甲」は、タイマイの甲羅を原材料とした工芸品です。隋・唐の時代に中国で生み出された技術がポルトガル船やオランダ船を通じて伝来し、17世紀後半から長崎で作られ始めて300年以上の歴史があります。
 タイマイはウミガメの一種で、赤道を中心に南北緯度23度の回帰線内側にある南洋の珊瑚礁に棲息。甲羅の色合いがたいへん美しく、他のウミガメに比べてやや厚いことで知られています。
 現在、作業工程は部分的に近代化されているものの、そのほとんどが職人の手作業によるものです。一枚一枚に微妙な違いのある甲羅を重ね合わせ、厚みや色合いなどを丹念に整えて、水と熱と圧力でつなぎ合わせるため、「水と熱の芸術」と言われており、緻密で精巧な技法が特徴です。長崎では、髪飾りなどの装飾品のほか、宝船など大型の置物も作られています。
 「長崎べっ甲」の作品は、県内のべっ甲店や長崎市べっ甲工芸館などで鑑賞できます。長崎にお越しの際は、ぜひ一度お立ち寄り下さい。

○長崎市べっ甲工芸館
 開館時間:9時~17時    
 料金:一般100円、小中学生50円
 住所:長崎市松が枝町4-33  TEL:095-827-4331

《問い合わせ先》
 長崎県食品産業・産地振興室 TEL:095-895-2637

巻頭言

地域の特色を生かした魅力ある「観光まちづくり」に向けて

(一社)九州経済連合会 特別顧問
 中村 法道〔長崎県知事〕

 本格的な人口減少社会が進展する中、観光産業は、観光施設や宿泊施設だけではなく、交通事業者、飲食業や小売業に加え、農林漁業体験民宿などの第一次産業にも関連する裾野の広い産業であり、九州経済が持続的に発展していくうえで重要な役割を担っています。
 国の「明日の日本を支える観光ビジョン」においても、観光を「地方創生への切り札」と位置づけ、観光に必要な要素として自然、気候、文化、食が挙げられていますが、九州はそのすべての要素を兼ね備えており、他地域と比較しても十分な優位性とポテンシャルに恵まれています。
 本県においても、2015年に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」、来年の登録を目指している「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のほか、3つの日本遺産を有するなど、古くからの海外との交流により培われた歴史文化、多くの離島や半島からなる豊かな自然と美しい景観、温暖な気候によってもたらされる多彩な海・山の幸など、魅力ある観光資源に溢れております。
 国内外から多くの観光客に訪れていただくためには、単にそれぞれの地域の観光資源を外向けに発信するだけではなく、地域住民が誇りを持ち、観光客が満足する「住んでよし、訪れてよし」の魅力ある観光まちづくりが大変重要となります。
 本県では、近年、急増しているクルーズ客船の経済効果を県内に広く波及させるとともに、2次交通やWi-Fi環境の整備、案内板の多言語化、体験型観光の充実、ガイドの育成、県民挙げてのおもてなしなど、増加する国内外からの観光客の受入環境の整備に取り組んでいるところです。
 さらに、2022年度の九州新幹線西九州ルートの開業効果を最大限に高め、その効果を県内各地へ波及させるため、賑わいのあるまちづくりに向けたアクションプランの策定にも取り組んでおります。併せて、地域住民の方々の参画をいただきながら、地域の特色を生かした観光まちづくりを進めているところであり、歴史的な街並みの再整備を通じた住民と来訪者が愛着を持てる地域づくり、地元産業を生かした陶器のまちとしてのイメージ定着化、温泉街における夜景・星空鑑賞ツアーなどが行われています。今後は、4月に施行された有人国境離島法も活用しながら、「しま」における観光まちづくりにも力を注いでいかなければならないと考えております。
 また、魅力ある観光まちづくりは、行政や観光団体だけではなく、地域住民や多様な業種の事業者との連携が不可欠であり、本県においても、日本版DMO候補法人として登録された長崎市や佐世保・小値賀地域をはじめ、県内の複数の地域でDMO化の動きも進んでいます。
 九州各県が切磋琢磨し、様々な地域において、地域が一体となった「住んでよし、訪れてよし」の観光まちづくりが実現すれば、九州が本来有する優位性とポテンシャルを最大化し、国内外から今以上に多くの観光客を呼び込むことができます。九州のさらなる発展に向けて、九州経済連合会会員企業の皆様におかれましても、各地域の取組に対して一層のご理解とご協力をお願いいたします。

九経連活動紹介

「GDP600兆円経済の実現による日本の再生」をテーマに意見交換(第69回九州経済懇談会)

下関北九州道路の国土交通省による調査費補助が実現

第13回種子島ロケットコンテスト開催(九州航空宇宙開発推進協議会)

サービス産業の生産性向上・高付加価値化をテーマに議論(第3回大分地域委員会)

事業継続強化の必要性と災害時の連携を議論-熊本地震の経験・教訓の共有-(熊本・鹿児島合同地域委員会)

委員会紹介

行財政委員会

関連団体紹介

東九州軸推進機構

活動日誌

 1日 産業振興委員会 第3回企画部会
 1日 第2回佐賀地域委員会
 2日 九州農業成長産業化連携協議会 平成28年度第3回輸出部会
 2日 第69回九州経済懇談会
 2日~4日 九州航空宇宙開発推進協議会 第13回種子島ロケットコンテスト
 3日 第11回福岡空港等の運営及び地方創生に関する研究会
 4日 外国人患者受入れセミナー
 7日 第2回産業振興委員会・講演会 第6回IoTビジネス研究会
 7日 少子高齢化・雇用委員会 第4回企画部会
 10日 第2回情報通信委員会
 10日 九州領事会
 10日 第2回行財政委員会・講演会
 12日~17日 マレーシア経済連携調査2017
 16日 下関北九州道路建設促進協議会 平成28年度第2回幹事会
 16日 第2回農林水産委員会
 17日 第3回大分地域委員会
 17日 第2回再生可能エネルギー産業化推進委員会
 21日 第3回産地表示WG
 22日 山口・北九州合同地域委員会
 22日 熊本・鹿児島合同地域委員会
 27日 第146回理事会
 28日 下関北九州道路中央要望活動
 30日 交通委員会 第2回企画部会

講演要旨(2月に開催された講演)

「社会問題解決に向けたヘルスケアとエンターテイメントとアート」
    松隈 浩之(九州大学 大学院芸術工学研究院 准教授)

「『感染は防げない』から『感染しないネットワーク構成』への転換」
    三輪 信雄(S&J株式会社 代表取締役社長)

「海外派遣者の危機管理体制構築と運営実務」
    有坂 錬成(安全サポート㈱)

「『ハウステンボスの観光戦略』~ゲーム・ロボット・農業からIRまで~」
    髙木 潔(ハウステンボス株式会社 専務取締役)

九州観光推進機構ニュース

「九州からありがとうキャンペーン」キックオフ開催
(3/24:熊本ホテルキャッスル)

南九州教育旅行現地視察会
(3/25~27:3/25熊本県、3/26~27宮崎県、鹿児島県)

九州への誘客促進のための欧州市場における有力メディア招請
(3/16~19:福岡県、熊本県、大分県)

感動と物語の九州―歴史と文化を掘り下げる薀蓄の旅

九州の銘茶と名水を訪ねて~北部九州編~

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九州・山口地域動向

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